北海道公立大学法人札幌医科大学医学部 神経精神医学講座


北海道公立大学法人札幌医科大学医学部 神経精神医学講座

NEWS

佐藤彩華先生、山崎杏菜先生が優秀発表賞を受賞しました

2024年06月25日

第120回日本精神神経学会学術総会で専攻医の佐藤彩華先生、山崎杏菜先生(帯広厚生病院)が優秀発表賞を受賞しました。

昨年の加藤紘幹先生(北見赤十字病院)に続いて2年連続で当教室から受賞者輩出となりました。

先生たちのこれからのご活躍を期待しております。

以下、佐藤先生、山崎先生の受賞演題です。

・性別違和専門外来を受診した高校生の心理社会的特徴

○佐藤 彩華1, 久保 みのり2, 仲野 芳恵2, 中島 弥哉子2, 池田 官司3, 河西 千秋2

 (1.市立札幌病院, 2.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 3.北仁会幹メンタルクリニック)

・札幌医科大学附属病院における高度救命救急センターと神経精神科の連携

山崎 杏菜石橋 竜太朗佐野 智章大江 開柏木 智則河西 千秋

第120回日本精神神経学会学術総会

2024年06月25日

6月19日から22日の日程で、第120回日本精神神経学会学術総会が開催されました。

今回の総会は河西千秋教授が大会長、札幌医科大学医学部神経精神医学講座が主管であったため、多くの教室員が学会運営に携わりました。

第120回という節目であり、6月の気候の良い札幌ということもあってか、非常に多くの参加登録があり、盛況のうちに幕を下ろしました。

また、河西教授の会長講演を始め、シンポジウム、教育講演、ワークショップ、口演、ポスター発表など様々なセッションで教室員が登壇し、活発な議論がおこなわれました。

7月10日からオンデマンド配信も予定しておりますので、ぜひご覧ください。

 

 

 

以下、当教室員の関わったセッションです。

【1日目】

●先達に聴く2
精神医学史における多様な単一精神病観

司会:河西 千秋

●先達に聴く3
真に役立つ森田療法:レジリエンスを育て引き出す視点から

司会:田所 重紀

●委員会企画シンポジウム1
精神障害の労災認定基準改正を機に医師の働き方改革や職域の自殺予防、そして現場でできる介入を考える

・職場のメンタルへルス支援:アジェンダと求められるタスクとの「ギャップ」という実状

河西 千秋, 津山  雄亮

●一般シンポジウム10
Long COVIDに潜む身体症状症:内科医および精神科医の視点から

・森田療法のMedically Unexplained Symptomsへの活用

田所 重紀

●一般シンポジウム30
若者のメンタルヘルス問題の現実と対応:大学キャンパスを拠点に

・保健管理センターによる大学生のメンタルヘルス支援の実際

津山 雄亮1,2, 松浦 久美子2, 河西 千秋1,2

1.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 2.札幌医科大学保健管理センター

●一般シンポジウム31
わが国発信の自殺予防のための大規模臨床試験・ACTION-J研究の展開と社会実装

・ACTION-J研究の意義:ACTION-J研究前後で何がどう変わったのか

河西 千秋

●ワークショップ1
複雑事例を通して学ぶ自殺予防のエッセンシャルズ

司会:河西 千秋, 石橋 竜太朗

ファシリテーター:佐野 智章, 加藤 紘幹, 津山 雄亮, 昌川 安希子, 松村 里歩

●ワークショップ2
対応困難例における効果的なリエゾンとは:より早期から、幅広く、能動的に

メインコーディネーター:柏木 智則

講師:石橋 竜太朗

ファシリテーター:野呂 孝徳, 佐野 智章,  昌川 安希子, 中島 弥哉子

●一般演題(口演)12

自殺対策

司会:成田 賢治

・ 高自殺率地域において自殺念慮を有する住民の心理社会的特徴

小熊 貴之1,2, 津山 雄亮2, 米本 直裕3, 河西 千秋2

1.江別市立病院精神科, 2.札幌医科大学神経精神医学講座, 3.順天堂大学大学院公衆衛生学講座

・適応障害と診断された自殺企図患者の心理社会的特徴

佐野 智章, 石橋 竜太朗, 柏木 智則, 河西 千秋

【2日目】

●会長講演

・真に役立つ精神医学:当事者の人生の分岐点に立ち会うということ

河西 千秋

●特別講演1
Psychiatry and suicide prevention

司会:河西 千秋

●会長企画シンポジウム1
東アジアの自殺対策におけるnational policyと現況

司会:張 賢徳(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所),河西 千秋(札幌医科大学医学部神経精神医学講座)

●一般シンポジウム38
医療従事者のメンタルケアに向けたさまざまな取り組み

司会:河西 千秋(札幌医科大学医学部神経精神医学講座),藤澤 大介(慶應義塾大学医学部医療安全管理部/精神神経科/国立がん研究センター)

・保健管理センターを拠点とした医療者のメンタルへルス支援

津山 雄亮, 河西 千秋

・自殺事故後のスタッフ・ケア

柏木 智則1, 津山 雄亮1,2, 人見 敬子3, 河西 千秋1,2

 (1.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 2.札幌医科大学保健管理センター, 3.札幌医科大学附属病院看護部)

●一般シンポジウム41
「心の病が治る」とはどのようなことか?

・「健常な苦悩」と「病的な苦悩」の区別は可能なのか?

田所 重紀

●一般シンポジウム54
がん患者自殺予防への取り組み

・がん患者に対するメンタル・ヘルス支援と自殺予防のための複合的ケース・マネジメント介入:予備的研究

成田 賢治1, 野呂 孝徳1, 川村 舞1, 菅原 夏海1, 昌川 安希子1, 石田 真弓2, 大西 秀樹2, 河西 千秋1

 (1.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 2.埼玉医科大学国際医療センター)

●一般シンポジウム62
新たな精神科作業療法の方法論:作業療法の意義と価値を再考する

指定発言:柏木 智則

・自殺未遂患者に対する作業療法

阿部 雅, 柏木 智則, 島田 清貴, 石橋 竜太朗, 河西 千秋

●一般シンポジウム65
日本における精神療法:受容と展開

・精神療法大国・日本への道を阻む2つの障壁

田所 重紀

●一般シンポジウム70
地域で生活する当事者のリカバリーに寄与する精神科作業療法の視点

司会:石井 貴男(札幌医科大学保健医療学部作業療法学科),池田 望(札幌医科大学保健医療学部作業療法学科)

・精神科デイケアにおける作業療法士による研究と実践の動向

森元 隆文

・ピアサポート事業における作業療法士による研究と実践の動向

横山 和樹

●一般演題(ポスター)13
気分障害(1)

司会:橋本 恵理

・難治性精神疾患の脳病態と新規治療法の探索:薬物と幹細胞による社会性/共感性の行動・脳神経回路変動解析

鵜飼 渉1,2, 出利葉 健太1,2, 西村 恵美1,2, 橋本 恵理2, 廣瀬 奨真2,3, 橋口 華子2, 望月 真里菜2,4, 古瀬 研吾2,4, 石井 貴男2,5, 柏木 智則2, 館農 勝2,6, リーバ マルコ7, 河西 千秋2

 (1.札幌医科大学医療人育成センター, 2.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 3.砂川市立病院精神科, 4.JA北海道厚生連帯広厚生病院精神科, 5.札幌医科大学保健医療学部作業療法学科, 6.さっぽろ悠心の郷ときわ病院こども発達センター, 7.ミラノ大学薬理生物分子科学講座)

●一般演題(ポスター)17
睡眠障害

・出産前日のレンボレキサント服用による新生児への影響:3症例からの考察

望月 真里菜1, 佐野 智章1, 佐藤 謙太郎1, 飯沼 洋一郎2, 古瀬 研吾1

 (1.JA北海道厚生連帯広厚生病院精神科, 2.JA北海道厚生連帯広厚生病院産婦人科)

●初期研修医・学部学生演題(ポスター)3
研修医発表(3)

・性別違和専門外来を受診した高校生の心理社会的特徴

佐藤 彩華1, 久保 みのり2, 仲野 芳恵2, 中島 弥哉子2, 池田 官司3, 河西 千秋2

 (1.市立札幌病院, 2.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 3.北仁会幹メンタルクリニック)

・札幌医科大学附属病院における高度救命救急センターと神経精神科の連携

山崎 杏菜, 石橋 竜太朗, 佐野 智章, 大江 開, 柏木 智則, 河西 千秋

【3日目】

●会長企画シンポジウム2
都道府県及び市町村における自殺対策のイニシアチブ:自治体首長の果たす役割

司会:大塚 耕太郎(岩手医科大学医学部神経精神科学講座),河西 千秋(札幌医科大学医学部神経精神医学講座)

●一般シンポジウム89
実はこんなに使える森田療法

・森田療法の神髄と総合病院における精神科診療への活用

田所 重紀

●ワークショップ8
措置診察実践セミナー(平成30年ガイドライン・令和5年法改正準拠)

メインコーディネーター:藤井 千代

(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)

サブコーディネーター:田所 重紀

●一般シンポジウム98
自殺未遂者ケアのいま

・適応障害と自殺企図行動

佐野 智章, 石橋 竜太朗, 柏木 智則, 河西 千秋

・ACTION-J研究の地域展開

石橋 竜太朗1, 伊藤 侯輝2, 磯山 友幸3, 東谷 敬介2, 坪内 雅行3, 久住 一郎4, 鎌田 隼輔5, 河西 千秋1

(1.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 2.市立札幌病院精神科, 3.北海道医療センター精神科, 4.北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野精神医学教室, 5.札幌市精神保健福祉センター)

第2回助産師・保健師スキルアップセミナー

2024年01月28日

第2回助産師・保健師スキルアップセミナー(令和6年1月13日(土)開催)に河西教授、柏木医師、中島心理師がファシリテーターとして、参加しました。

河西教授による自殺予防に関する基礎知識のミニレクチャー後、「周産期の自殺リスクのアセスメントと対応」について事例検討を行い、保健師、助産師など計17名の方が参加し、活発なグループワークが展開されました。

 

第45回全国大学メンタルヘルス学会総会

2022年12月28日

2023年12月21-22日、当教室が主幹となり第45回全国大学メンタルヘルス学会総会が開催され、大会長を田所重紀准教授、河西千秋教授が努め、教室スタッフも運営に携わりました。

また、一般演題、シンポジウム、ワークショップ、教育講演でも教室スタッフが登壇し、大雪の中、盛況のうちに幕を下ろしました。

 

以下、当教室が関わったプログラムです。

●一般演題

津山雄亮心理士

「新型コロナ・ウイルス感染拡大下における医学部新入生の生活・健康問題とその推移」

●シンポジウム:大学メンタルヘルスにおける精神療法

田所重紀准教授

「森田療法は大学メンタルヘルス業務にどのように活かすことができるのか?」

●特別講演1;大学メンタルヘルスにおける精神療法の意義

座長;田所重紀准教授

講師:青木省三先生(慈圭会精神医学研究所)

●ワークショップ:大学キャンパスにおける複雑事例に対する問題解決アプローチ

司会:河西千秋教授

ファシリテーター:津山雄亮心理士

●特別講演2:キャンパスのメンタルヘルス支援体制の構築

座長:朝倉聡先生(北海道大学保健センター)

講師:河西千秋教授

北海道精神神経学会第144回例会優秀演題賞のおしらせ

2023年12月26日

12月3日(日)に旭川市で開催された北海道精神神経学会第144回例会の優秀演題賞が下記演題に決定いたしました。

◆「てんかん発作との鑑別が難しかった完全房室ブロックの1例」

国立病院機構帯広病院精神科神経科 日下部 聖樹 先生

◆「前頭葉症状が前景に立った大脳皮質基底核症候群の1剖検例」

砂川市立病院精神科 廣瀬 奨真 先生

 

受賞された日下部先生、廣瀬先生、おめでとうございます。

北海道精神神経学会第144回例会

2023年12月06日

12月3日、旭川市で北海道精神神経学会第144回例会が開催され、当教室および関連病院からは以下の6演題の発表がおこなわれました。

「自閉スペクトラム症を背景としたカタトニアに対し高容量のロラゼパム投与が奏効した1例」:亀倉南穂(専攻医)

「脳神経内科・耳鼻咽喉科で精神疾患を疑われた後に筋萎縮性側索硬化症と診断された一例」:加藤紘幹(専攻医)

「自殺未遂者に対するアサーティヴ・ケースマネジメント介入の効果:介入前後の援助希求性の変化」:昌川安希子(精神保健福祉士)

「外傷性自殺企図患者の精神・身体機能の障害とその推移に関する予備研究」:安部雅(作業療法士)

「前頭葉症状が前景に立った大脳皮質基底核症候群の1剖検例」:廣瀬奨真(砂川市立病院、専攻医)

「出産前日のレンボレキサント服用による影響-3症例からの考察-」:望月真里菜(帯広厚生病院、専攻医)

第36回日本総合病院精神医学会総会

2023年11月20日

11月17、18日に宮城県仙台市で開催された第36回日本総合病院精神医学会総会で石井貴男教授(保健医療学部)、阿部雅作業療法士がポスター発表を、河西千秋教授、柏木智則助教が「GHP知恵袋-エキスパートと考える明日のリエゾン診療-」をテーマとしたワークショップの指定発言、ファシリテーター行いました。

それぞれのポスター演題は以下の通りです。

石井貴男 教授:「自殺未遂者へのアサーティヴ・ケースマネジメントの実装:多施設共同コホート研究」

阿部雅 作業療法士:「総合病院有床精神科における外傷性自殺企図患者の治療に関する実態調査」

 

2023年オータムセミナー

2023年11月14日

10月26日、毎年恒例となっている神経精神科オータムセミナーを開催しました。

緩和ケアをテーマに一般講演を当教室の石田智隆助教から、特別後援を埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科の大西秀樹教授からそれぞれお話いただきました。

緩和ケアの基礎から深い話まで、1時間という短い時間でしたが、教室員にとっても非常にためになる濃密なセミナーとなりました。

医学部1年生から初期研修医まで30名以上に参加いただき、盛況のうちに終えることができました。

今後もセミナーや教室説明会などを企画していきたいと考えておりますので、お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

祝!出利葉健太先生が学位を取得!

2023年10月28日

出利葉健太先生(砂川市立病院、大学院生)が博士(医学)の学位を授与されました!

出利葉先生は、統合失調症の病態解明をテーマに、近年の治療薬による、GABAインターニューロン、BDNF産生増加の意義を取りまとめ、特に、GABAインターニューロンの樹状突起末端に局在し、シナプス形成にダイレクトに影響を及ぼすタイプのBDNF転写産物をブロナンセリンが特異的に増やすということをまとめ、以下の論文で報告しました。

出利葉先生のさらなるご活躍をご期待ください!

Kenta Deriha, Eri Hashimoto, Wataru Ukai, Francesca Marchisella, Emi Nishimura, Hanako Hashiguchi, Masaya Tayama, Takao Ishii, Marco A. Riva, Chiaki Kawanishi: Reduced sociability in a prenatal immune activation model: Modulation by a chronic blonanserin treatment through the amygdala-hippocampal axis. J Psychiatr Res 164, 209-220, 2023

https://doi.org/10.1016/j.jpsychires.2023.06.014

第31回日本精神科救急学会学術総会

2023年10月16日

10月6日、7日に山口市で第31回日本精神科救急学会学術総会が開催され、前回総会で奨励賞を受賞した古俣皓涼医師(大学院生、北見赤十字病院)に賞状が授与されました。

また、シンポジウムで河西千秋教授、石橋竜太朗助教が座長、シンポジストとして登壇いたしました。

 

以下、当教室関連の演題

●シンポジウム2「総合病院における精神科救急〜病院内連携、地域連携からみえた課題と展望〜」

座長:河西千秋

シンポジスト:石橋竜太朗

「札幌医科大学附属病院神経精神科における重症自殺未遂者への介入と病棟管理における諸課題」

●シンポジウム6「自殺リスクの早期発見と介入」

シンポジスト:河西千秋

「スローガンから自殺予防医療へ:自殺未遂者への迅速介入と自殺再企図予防のためのアサーティヴ・ケースマネジメント介入」

 

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