10月24, 25日に盛岡市で第32回日本精神科救急学会学術総会が開催されました。
当教室員がシンポジウム、一般演題などで登壇、発表をおこないました。
以下、当教室関連の演題です。
【シンポジウム】
●「総合病院における精神科救急の新たな取り組みと課題」
座長:河西千秋
シンポジスト:阿部雅
「自殺未遂者に対する企図直後からの精神科作業療法 」
●「自殺未遂者医療をめぐるトピックス」
シンポジスト:河西千秋
「自殺未遂者医療の展望」
【一般演題】
●「北見赤十字病院に救急搬送された自殺企図事例の実態」
古俣皓涼(北見赤十字病院、大学院生)
●「札幌医科大学附属病院における神経精神科と高度救命救急センターの連携強化による臨床効果」
吉本磨央
●「北海道における救急患者精神科継続支援の実施状況」
石橋竜太朗
●「自殺未遂者の心理社会的機能に関する後方視的研究」
阿部雅
Karolinska InstitutetのChristine Takami Lageborn先生が教室セミナーでレクチャーをしてくれました。
スウェーデンにおけるレジストリ・データ解析から得られた自殺のハイリスク群に関する研究や、双極症に関する研究など、臨床と研究の両方の第一線で活躍するLageborn先生の興味深いお話を聴かせていただきました。
また、Lageborn先生は日本語も堪能であるため、レクチャー後には英語と日本語が飛び交う非常に活発なディスカッションがおこなわれました。
Lageborn先生ありがとうございました。
2024年8月3日、4日に札幌市で開催された第3回日本老年療法学会学術集会で当教室所属の島田清貴作業療法士が優秀演題賞を受賞しました!
演題は「地域在住高齢者における作業参加と抑うつの関連:作業の統制,バランス,満足度に着目した横断研究」です。
おめでとうございます!
当教室は、平成27年度から厚生労働省による自殺未遂者等支援拠点医療機関整備事業に採択されており、自殺未遂者等に関する地域支援機関の連携体制整備や、自殺未遂者等にケースマネジメントを実施しようとする医療機関や関係機関職員のための研修会を実施しています。
また、令和4年度からは、同年度の診療報酬改定において新設された、こころの連携指導料(Ⅰ)の要件研修を実施する役割をも担うこととなり、これまで全国7都市(札幌市、帯広市、秋田市、仙台市、神戸市、岡山市、高知市)で同研修会を実施してきました。
いずれの研修会も数多くのプライマリ・ケアに携わる先生に受講いただいており、令和6年度も依頼をいただいた地域での研修会実施に向けて準備を進めております。
一方、オンラインで実施した、対人支援職向けの事例検討を含む自殺未遂者ケア研修会も大変盛況であり、医師、看護師、心理士、精神保健福祉士など精神科専門職のみならず、救急医療部門のスタッフや行政機関の職員など、毎年100名程度に受講いただいており、今年度も2月に実施予定です。
研修会の案内につきましては当ホームページなどに掲載予定となっております。
詳細は下記ポスターからもご覧いただけます。
7月7日(日)に旭川市で開催された北海道精神神経学会第145回例会の優秀演題賞が下記演題に決定いたしましたのでご報告申し上げます。
「クロザピン治療が血中サブスタンスP濃度に及ぼす影響」
国立病院機構帯広病院精神科神経科 新福 伸久先生
「てんかん焦点の検出におけるIomazenil SPECTの有用性」
旭川医科大学精神医学講座 市川 香織先生
第120回日本精神神経学会学術総会で専攻医の佐藤彩華先生、山崎杏菜先生(帯広厚生病院)が優秀発表賞を受賞しました。
昨年の加藤紘幹先生(北見赤十字病院)に続いて2年連続で当教室から受賞者輩出となりました。
先生たちのこれからのご活躍を期待しております。
以下、佐藤先生、山崎先生の受賞演題です。
・性別違和専門外来を受診した高校生の心理社会的特徴
○佐藤 彩華1, 久保 みのり2, 仲野 芳恵2, 中島 弥哉子2, 池田 官司3, 河西 千秋2
(1.市立札幌病院, 2.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 3.北仁会幹メンタルクリニック)
・札幌医科大学附属病院における高度救命救急センターと神経精神科の連携
○山崎 杏菜, 石橋 竜太朗, 佐野 智章, 大江 開, 柏木 智則, 河西 千秋
6月19日から22日の日程で、第120回日本精神神経学会学術総会が開催されました。
今回の総会は河西千秋教授が大会長、札幌医科大学医学部神経精神医学講座が主管であったため、多くの教室員が学会運営に携わりました。
第120回という節目であり、6月の気候の良い札幌ということもあってか、非常に多くの参加登録があり、盛況のうちに幕を下ろしました。
また、河西教授の会長講演を始め、シンポジウム、教育講演、ワークショップ、口演、ポスター発表など様々なセッションで教室員が登壇し、活発な議論がおこなわれました。
7月10日からオンデマンド配信も予定しておりますので、ぜひご覧ください。
以下、当教室員の関わったセッションです。
【1日目】
●先達に聴く2
精神医学史における多様な単一精神病観
司会:河西 千秋
●先達に聴く3
真に役立つ森田療法:レジリエンスを育て引き出す視点から
司会:田所 重紀
●委員会企画シンポジウム1
精神障害の労災認定基準改正を機に医師の働き方改革や職域の自殺予防、そして現場でできる介入を考える
・職場のメンタルへルス支援:アジェンダと求められるタスクとの「ギャップ」という実状
河西 千秋, 津山 雄亮
●一般シンポジウム10
Long COVIDに潜む身体症状症:内科医および精神科医の視点から
・森田療法のMedically Unexplained Symptomsへの活用
田所 重紀
●一般シンポジウム30
若者のメンタルヘルス問題の現実と対応:大学キャンパスを拠点に
・保健管理センターによる大学生のメンタルヘルス支援の実際
津山 雄亮1,2, 松浦 久美子2, 河西 千秋1,2
1.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 2.札幌医科大学保健管理センター
●一般シンポジウム31
わが国発信の自殺予防のための大規模臨床試験・ACTION-J研究の展開と社会実装
・ACTION-J研究の意義:ACTION-J研究前後で何がどう変わったのか
河西 千秋
●ワークショップ1
複雑事例を通して学ぶ自殺予防のエッセンシャルズ
司会:河西 千秋, 石橋 竜太朗
ファシリテーター:佐野 智章, 加藤 紘幹, 津山 雄亮, 昌川 安希子, 松村 里歩
●ワークショップ2
対応困難例における効果的なリエゾンとは:より早期から、幅広く、能動的に
メインコーディネーター:柏木 智則
講師:石橋 竜太朗
ファシリテーター:野呂 孝徳, 佐野 智章, 昌川 安希子, 中島 弥哉子
●一般演題(口演)12
自殺対策
司会:成田 賢治
・ 高自殺率地域において自殺念慮を有する住民の心理社会的特徴
小熊 貴之1,2, 津山 雄亮2, 米本 直裕3, 河西 千秋2
1.江別市立病院精神科, 2.札幌医科大学神経精神医学講座, 3.順天堂大学大学院公衆衛生学講座
・適応障害と診断された自殺企図患者の心理社会的特徴
佐野 智章, 石橋 竜太朗, 柏木 智則, 河西 千秋
【2日目】
●会長講演
・真に役立つ精神医学:当事者の人生の分岐点に立ち会うということ
河西 千秋
●特別講演1
Psychiatry and suicide prevention
司会:河西 千秋
●会長企画シンポジウム1
東アジアの自殺対策におけるnational policyと現況
司会:張 賢徳(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所),河西 千秋(札幌医科大学医学部神経精神医学講座)
●一般シンポジウム38
医療従事者のメンタルケアに向けたさまざまな取り組み
司会:河西 千秋(札幌医科大学医学部神経精神医学講座),藤澤 大介(慶應義塾大学医学部医療安全管理部/精神神経科/国立がん研究センター)
・保健管理センターを拠点とした医療者のメンタルへルス支援
津山 雄亮, 河西 千秋
・自殺事故後のスタッフ・ケア
柏木 智則1, 津山 雄亮1,2, 人見 敬子3, 河西 千秋1,2
(1.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 2.札幌医科大学保健管理センター, 3.札幌医科大学附属病院看護部)
●一般シンポジウム41
「心の病が治る」とはどのようなことか?
・「健常な苦悩」と「病的な苦悩」の区別は可能なのか?
田所 重紀
●一般シンポジウム54
がん患者自殺予防への取り組み
・がん患者に対するメンタル・ヘルス支援と自殺予防のための複合的ケース・マネジメント介入:予備的研究
成田 賢治1, 野呂 孝徳1, 川村 舞1, 菅原 夏海1, 昌川 安希子1, 石田 真弓2, 大西 秀樹2, 河西 千秋1
(1.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 2.埼玉医科大学国際医療センター)
●一般シンポジウム62
新たな精神科作業療法の方法論:作業療法の意義と価値を再考する
指定発言:柏木 智則
・自殺未遂患者に対する作業療法
阿部 雅, 柏木 智則, 島田 清貴, 石橋 竜太朗, 河西 千秋
●一般シンポジウム65
日本における精神療法:受容と展開
・精神療法大国・日本への道を阻む2つの障壁
田所 重紀
●一般シンポジウム70
地域で生活する当事者のリカバリーに寄与する精神科作業療法の視点
司会:石井 貴男(札幌医科大学保健医療学部作業療法学科),池田 望(札幌医科大学保健医療学部作業療法学科)
・精神科デイケアにおける作業療法士による研究と実践の動向
森元 隆文
・ピアサポート事業における作業療法士による研究と実践の動向
横山 和樹
●一般演題(ポスター)13
気分障害(1)
司会:橋本 恵理
・難治性精神疾患の脳病態と新規治療法の探索:薬物と幹細胞による社会性/共感性の行動・脳神経回路変動解析
鵜飼 渉1,2, 出利葉 健太1,2, 西村 恵美1,2, 橋本 恵理2, 廣瀬 奨真2,3, 橋口 華子2, 望月 真里菜2,4, 古瀬 研吾2,4, 石井 貴男2,5, 柏木 智則2, 館農 勝2,6, リーバ マルコ7, 河西 千秋2
(1.札幌医科大学医療人育成センター, 2.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 3.砂川市立病院精神科, 4.JA北海道厚生連帯広厚生病院精神科, 5.札幌医科大学保健医療学部作業療法学科, 6.さっぽろ悠心の郷ときわ病院こども発達センター, 7.ミラノ大学薬理生物分子科学講座)
●一般演題(ポスター)17
睡眠障害
・出産前日のレンボレキサント服用による新生児への影響:3症例からの考察
望月 真里菜1, 佐野 智章1, 佐藤 謙太郎1, 飯沼 洋一郎2, 古瀬 研吾1
(1.JA北海道厚生連帯広厚生病院精神科, 2.JA北海道厚生連帯広厚生病院産婦人科)
●初期研修医・学部学生演題(ポスター)3
研修医発表(3)
・性別違和専門外来を受診した高校生の心理社会的特徴
佐藤 彩華1, 久保 みのり2, 仲野 芳恵2, 中島 弥哉子2, 池田 官司3, 河西 千秋2
(1.市立札幌病院, 2.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 3.北仁会幹メンタルクリニック)
・札幌医科大学附属病院における高度救命救急センターと神経精神科の連携
山崎 杏菜, 石橋 竜太朗, 佐野 智章, 大江 開, 柏木 智則, 河西 千秋
【3日目】
●会長企画シンポジウム2
都道府県及び市町村における自殺対策のイニシアチブ:自治体首長の果たす役割
司会:大塚 耕太郎(岩手医科大学医学部神経精神科学講座),河西 千秋(札幌医科大学医学部神経精神医学講座)
●一般シンポジウム89
実はこんなに使える森田療法
・森田療法の神髄と総合病院における精神科診療への活用
田所 重紀
●ワークショップ8
措置診察実践セミナー(平成30年ガイドライン・令和5年法改正準拠)
メインコーディネーター:藤井 千代
(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)
サブコーディネーター:田所 重紀
●一般シンポジウム98
自殺未遂者ケアのいま
・適応障害と自殺企図行動
佐野 智章, 石橋 竜太朗, 柏木 智則, 河西 千秋
・ACTION-J研究の地域展開
石橋 竜太朗1, 伊藤 侯輝2, 磯山 友幸3, 東谷 敬介2, 坪内 雅行3, 久住 一郎4, 鎌田 隼輔5, 河西 千秋1
(1.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 2.市立札幌病院精神科, 3.北海道医療センター精神科, 4.北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野精神医学教室, 5.札幌市精神保健福祉センター)
第2回助産師・保健師スキルアップセミナー(令和6年1月13日(土)開催)に河西教授、柏木医師、中島心理師がファシリテーターとして、参加しました。
河西教授による自殺予防に関する基礎知識のミニレクチャー後、「周産期の自殺リスクのアセスメントと対応」について事例検討を行い、保健師、助産師など計17名の方が参加し、活発なグループワークが展開されました。
2023年12月21-22日、当教室が主幹となり第45回全国大学メンタルヘルス学会総会が開催され、大会長を田所重紀准教授、河西千秋教授が努め、教室スタッフも運営に携わりました。
また、一般演題、シンポジウム、ワークショップ、教育講演でも教室スタッフが登壇し、大雪の中、盛況のうちに幕を下ろしました。
以下、当教室が関わったプログラムです。
●一般演題
津山雄亮心理士
「新型コロナ・ウイルス感染拡大下における医学部新入生の生活・健康問題とその推移」
●シンポジウム:大学メンタルヘルスにおける精神療法
田所重紀准教授
「森田療法は大学メンタルヘルス業務にどのように活かすことができるのか?」
●特別講演1;大学メンタルヘルスにおける精神療法の意義
座長;田所重紀准教授
講師:青木省三先生(慈圭会精神医学研究所)
●ワークショップ:大学キャンパスにおける複雑事例に対する問題解決アプローチ
司会:河西千秋教授
ファシリテーター:津山雄亮心理士
●特別講演2:キャンパスのメンタルヘルス支援体制の構築
座長:朝倉聡先生(北海道大学保健センター)
講師:河西千秋教授
12月3日(日)に旭川市で開催された北海道精神神経学会第144回例会の優秀演題賞が下記演題に決定いたしました。
◆「てんかん発作との鑑別が難しかった完全房室ブロックの1例」
国立病院機構帯広病院精神科神経科 日下部 聖樹 先生
◆「前頭葉症状が前景に立った大脳皮質基底核症候群の1剖検例」
砂川市立病院精神科 廣瀬 奨真 先生
受賞された日下部先生、廣瀬先生、おめでとうございます。