北海道公立大学法人札幌医科大学医学部 神経精神医学講座


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自主臨床研究「深刻なメンタルヘルス問題を抱えた患者の心身機能に関する後方視的調査」についてのご説明

2023年01月26日

自主臨床研究「深刻なメンタルヘルス問題を抱えた患者の心身機能に関する後方視的調査」についてのご説明

1. 研究の概要

  • 研究の目的

この研究は、深刻なメンタルヘルス問題を抱え、精神機能・運動機能の機能が著しく障害された患者さんを対象に、その特徴を調査し、明らかにすることを目的としています。併せて、患者さんのケアに要する医療資源の質と量を明らかにすることを目的としています。

  • 研究の意義・医学上の貢献

本研究は、深刻なメンタルヘルス問題を抱えた患者さんの身体機能・精神機能の特徴を詳細に明らかにすることで、患者さんのケアに要する医療資源の質と量を理解できることが期待されます。そして、これらの情報をもとに、効果的な介入方法の開発を行うことで、より質の高い医療の提供に貢献できる可能性があります。

2. 研究の方法

  • 研究対象者

2017年4月1日〜2028年3月31日の間に札幌医科大学附属病院神経精神科に入院された患者さんを研究対象としています。

  • 研究期間

病院長承認後〜2028年10月31日

  • 予定症例数

2028年3月31日時点で、1000人を予定しています。

  • 研究方法

2017年4月1日〜2028年3月31日の間に札幌医科大学附属病院神経精神科に入院された患者さんについて、研究者が電子カルテの診療データを調査し、精神機能・身体機能・疾患名・身体合併症・在院日数、各種検査結果を調べます。

  • 使用する情報

この研究に使用するのは、札幌医科大学附属病院の電子カルテに記載されている情報の中から、以下の項目を抽出し使用いたします。分析する際には、氏名、生年月日などの個人を特定できる情報は削除して使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には最新の注意を払います。

・年齢、性別、婚姻歴

・疾患名、外傷名

・機能評価、心理検査などの検査結果

・神経精神科での治療内容

・リハビリテーションの内容

  • 情報の保存、二次利用

この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後、終了報告書を提出した日から5年が経過した日までの間、札幌医科大学神経精神医学講座内で保存いたします。電子情報の場合は、パスワードで管理・保護されたコンピュータに保存します。なお、保存した情報を用いて新たな研究を行う際は、再度臨床研究審査委員会(倫理委員会)で承認を得た後に研究を行います。

  • 情報の管理について責任を有する者

この研究で使用する情報は、以下の責任者が管理します。

札幌医科大学附属病院 病院長 土橋 和文

  • 研究結果の公表

この研究は、氏名、生年月日などのあなたを特定できるデータを、個人が特定できない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。

  • 研究に関する問い合わせ等

この研究にご質問などがありましたら、下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方にご了承頂けない場合は研究に使用しませんので、2028年8月31日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。お申し出をいただいた時点で、研究に用いないように手続きをしますので、この研究に用いられることはありません。この場合も、その後の診療など病院サービスにおいて患者さんやご家族に不利益が生じることはございません。

ご連絡いただいた時点が、上記お問い合わせ期限をすぎていて、あなたを特定できる情報がすでに削除されて研究が実施されている場合や、個人が特定できない形で研究結果が学術論文などに公表されている場合は、解析結果からあなたに関する情報を取り除くことができないので、その点はご了承ください。

<研究者一覧・連絡先>

研究機関名 札幌医科大学附属病院

研究機関長 土橋 和文

研究責任者 札幌医科大学附属病院 神経精神科   教授  河西 千秋

研究分担者 札幌医科大学附属病院 神経精神科   准教授 田所 重紀

札幌医科大学附属病院 神経精神科   助教  柏木 智則

札幌医科大学附属病院 神経精神科   助教  石橋 竜太朗

札幌医科大学附属病院 神経精神科   助教  野呂 孝徳

札幌医科大学附属病院 神経精神科   診療医 成田 賢治

札幌医科大学保健医療学部  作業療法学科 教授 池田 望

研究協力者 札幌医科大学附属病院 神経精神科 大学院生  古俣 皓涼

札幌医科大学附属病院 神経精神科 作業療法士 阿部 雅

札幌医科大学  保健管理センター 公認心理師 津山 雄亮

 

札幌医科大学神経精神医学講座

氏名:石橋 竜太朗 (いしばし りゅうたろう)

電話:011-611-2111内線:35180  (平日:9時00分〜17時00分)

011-611-2111 内線:35240、35250 (夜間、休日、時間外)

Fax:011-644-3041

北海道精神神経学会第142回例会優秀演題賞のおしらせ

2022年12月27日

12月4日(日)にオンライン開催された北海道精神神経学会第142回例会の優秀演題賞が下記演題に決定いたしましたのでご報告申し上げます。

 

◆「札幌市における救急患者精神科継続支援の実施状況」

札幌医科大学医学部神経精神医学講座 石橋 竜太朗 先生

 

◆「帯広厚生病院に救急搬送された担癌自損行為患者」

帯広厚生病院精神科 佐野 智章 先生

北海道精神神経学会第142回例会

2022年12月05日

12月4日、北海道精神神経学会第142回例会が開催されました。

当教室からは専攻医の古俣皓涼先生が「経過中に急性ジストニアが生じた産褥精神病の一例」、専攻医の篠崎瞭先生が「音楽性幻聴を認めた高齢者事例の検討」を、齋藤京史郎診療医が「睡眠関連問題の改善に焦点をあてた睡眠グループワークの試み」、石橋竜太朗助教が「札幌市における救急患者精神科継続支援の実施状況」、菅原夏海心理士が「別海町における自殺対策のためのゲートキーパー養成研修:教育効果の検証」、の演題で発表し、帯広厚生病院、北見赤十字病院など関連病院からも演題発表がおこなわれました。

また、午後は「北海道における地域自殺対策:別海町で進められている地域介入活動」のテーマで研修会が行われ、当教室から河西千秋教授、津山雄亮心理士が、講演をおこないました。

 

高知県で自殺未遂者支援のための講演、研修会を実施しました

2022年11月15日

11月4-5日、高知県高知市、幡多市で自殺未遂者支援のための講演、研修会を実施しました。

高知県各地から様々な職種の方が参加し、レクチャーやグループワークなどを通じて自殺未遂者支援について学んでいただきました。

本講演、研修会は令和4年度厚生労働省自殺未遂者等支援拠点医療機関整備事業の一環として実施されました。

第35回日本総合病院精神医学会総会

2022年11月02日

102829日に東京都葛飾区で開催された第35回日本総合病院精神医学会総会で石井貴男教授(保健医療学部)、柏木智則助教、石橋竜太朗助教がポスター発表を、河西千秋教授が「自殺のリスク評価と対応」というテーマで教育セミナー行いました。

それぞれのポスター演題は以下の通りです。

石井貴男教授:「がん患者の自殺予防を目的としたケース・マネジメント介入:フィジビリティ研究」

柏木智則助教:「消防・救急隊員と医師・看護師における自殺企図行動に対するAttitudeの比較・検討」

石橋竜太朗助教:「札幌医科大学附属病院高度救命救急センターに搬送された自殺企図事例の実態調査」

 

神経精神医学講座オータムセミナー

2022年10月27日

10月25日、神経精神医学講座オータムセミナーを開催しました。

現地+zoomでのハイブリッド開催で、医学部1年生から初期研修医2年目の先生まで、様々な人が参加してくれました。

セミナーでは石橋竜太朗助教が「サブスペシャリティから考える精神科の魅力」、ときわ病院の館農勝先生が「児童青年期の精神医学について」をテーマに講演をおこない、河西千秋教授、柏木智則教室長から神経精神医学教室での研修、選択クリクラの説明をおこないました。

今後も感染対策をおこないながら、様々な行事を企画していきたいと思いますので、奮ってご参加ください。

 

第30回日本精神科救急学会学術総会

2022年10月03日

9月30日、10月1日にさいたま市で開催された第30回日本精神科救急学会学術総会に古俣皓涼医師(大学院生、診療医)、下出崇輝医師(非常勤診療医)、石橋竜太朗助教が参加し、ポスター発表をおこないました。

また、河西千秋教授が「総合病院における精神科救急」をテーマとしたシンポジウムの座長を務めました。

発表演題は以下の通りです。

古俣医師、石橋助教

「札幌医科大学附属病院高度救命救急センターに搬送された自殺企図事例の実態」

下出医師

「子どもの精神科救急入院治療についての検討」

 

第46回日本自殺予防学会総会

2022年09月20日

9月9-11日に熊本市で開催された第46回日本自殺予防学会総会で佐野医師(大学院生、帯広厚生病院精神科勤務)、津山心理士、岩木精神保健福祉士、煤賀看護師が一般演題・ポスター発表を行いました。

また、河西教授(日本自殺予防学会副理事長)、津山心理士が心理技術職を対象に同会期中開催された、「自殺リスクへの介入と自殺予防のための研修会」の講師を務めました。

 

発表演題は以下の通りです。

佐野医師

「自殺企図患者(未遂者)の家族:企図直後の心理とその推移」

津山心理士

「新型コロナ・ウイルス感染症流行による医系大学新入生の生活・健康問題」

岩木精神保健福祉士

「自殺未遂者の自殺再企図防止のためのアサーティブ・ケース・マネージメント介入(救急患者精神科継続支援):介入前後の支援環境と受療状況」

煤賀看護師

「自殺未遂者家族への支援のありかたに関する予備的研究:就職後に自殺企図した20代の未遂者の家族から語られた思い・苦悩」

 

 

 

助産師・母子保健従事者スキルアップセミナー

2022年09月20日

9月17日に札幌医科大学で開催された、助産師・母子保健従事者スキルアップセミナーで河西教授が「産前産後のメンタルヘルス支援と自殺予防、助産師に期待すること」という演題で講演をおこないました。

本セミナーは、地域で安心して子どもを産み育てることができる環境づくりの一貫として、看護・助産実践に関する能力等の質的向上をはかることを目的に札幌医科大学保健医療学部が主催するセミナーで、第1回目の今回は「周産期の課題:子どもの虐待死と妊産婦の自殺の予防に取り組む」というテーマでした。

河西教授の講演のあとには本学保健医療学部看護学科正岡教授を座長に「専門職が行う子育てとメンタルヘルスの支援、課題と打開策」をテーマとしたパネル・ディスカッションがおこなわれました。

帯広厚生病院研修医セミナー

2022年09月13日

9月12日、河西教授が帯広厚生病院で初期臨床研修医向けのセミナーをおこないました。

帯広厚生病院は十勝地方の広い2次医療圏を支える中核病院であり、同院精神科には4人の同門医師が在籍している関わりの深い病院です。

また、臨床研修病院としても高い人気を誇っており、今回も多数の初期臨床研修医の先生がセミナーに参加してくれました。

当教室の専門医プログラムに少しでも興味をお持ちの方は随時見学を受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

 

 

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