4月26日、精神科新入職員を対象とした自殺予防のための問題解決アプローチ研修会を実施しました。
本研修会は医師、看護師、心理士、精神保健福祉士、作業療法士など精神科新入職員を対象として毎年4月に実施しています。
研修会では日本の自殺の現状や課題、自殺予防の基礎知識の講義の後、架空事例を用いた問題点の抽出、問題解決アプローチのワークショップをおこないました。
3月9日、「病院と地域で自殺未遂者等のケース・マネージメントに従事する医療者・対人支援従事者・関係行政機関等職員のための研修会」をオンライン(zoom)で実施しました。
河西教授からは自殺の現状と課題、自殺未遂者医療の基礎知識に関するレクチャーを、石橋助教、昌川精神保健福祉士からは架空症例に関する事例検討、救急患者精神科継続支援の実際の流れについてレクチャーをおこないました。
日本全国から100名を超える方に参加いただき、盛況のうちに幕を閉じました。
※本研修会は令和4年度厚生労働省自殺未遂者等支援拠点医療機関整備事業の一環として実施されました。
3月8日、全体カンファレンス後に専攻医による研修報告会が開催され、4人の専攻医の先生から、1年の思い出や来年の抱負などについてプレゼンテーションがおこなわれました。
篠崎先生、望月先生、古俣先生、廣瀬先生、1年間お疲れさまでした!
※新病棟カンファレンス室のこけら落としだったので、記念写真を撮影しました。
2022年9月30日、10月1日にさいたま市で開催された第30回日本精神科救急学会学術総会において、古俣診療医(大学院生)が奨励賞を受賞しました。
演題は「札幌医科大学附属病院高度救命救急センターに搬送された自殺企図事例の実態」です。
古俣先生、おめでとうございます!
2月18日、本学教育研究棟で令和4年度第2回助産師・保健師スキルアップセミナーを開催し、河西教授、柏木助教、古俣診療医が講師、ファシリテーターを務めました。
本セミナーでは基本講義の後、事例検討を通じて周産期の自殺リスクのアセスメントと対応について学んでいただきました。
助産師、保健師を中心に数多くの方に参加いただき、大盛況のうちに終了いたしました。
2月11日、宮城県仙台市で「地域医療に従事するかかりつけ医師のための研修会」を実施しました。
地域医療に従事する医師を対象に、自殺の実態や自殺危険因子、自殺未遂者医療における当教室の取り組みなどについてのレクチャーの後、かかりつけ医と精神科・心療内科医療機関との連携について架空事例を通じて検討していく内容で、研修会前日の大雪の影響もあるなか、宮城県内各地から多数の先生にご参加いただきました。
本研修会は令和4年度に新設された「こころの連携指導料(Ⅰ)」の要件研修会となっており、令和4年度厚生労働省自殺未遂者等支援拠点医療機関整備事業の一環として実施されました。
開催に際してご尽力いただいた宮城県医師会、仙台市医師会の関係者に皆さまにこの場を借りて御礼申し上げます。
北海道精神神経学会第142回例会で優秀演題賞を受賞した石橋助教、佐野先生(大学院生、帯広厚生病院)に賞状が授与されました。
石橋先生、佐野先生おめでとうございます!
自主臨床研究「深刻なメンタルヘルス問題を抱えた患者の心身機能に関する後方視的調査」についてのご説明
1. 研究の概要
この研究は、深刻なメンタルヘルス問題を抱え、精神機能・運動機能の機能が著しく障害された患者さんを対象に、その特徴を調査し、明らかにすることを目的としています。併せて、患者さんのケアに要する医療資源の質と量を明らかにすることを目的としています。
本研究は、深刻なメンタルヘルス問題を抱えた患者さんの身体機能・精神機能の特徴を詳細に明らかにすることで、患者さんのケアに要する医療資源の質と量を理解できることが期待されます。そして、これらの情報をもとに、効果的な介入方法の開発を行うことで、より質の高い医療の提供に貢献できる可能性があります。
2. 研究の方法
2017年4月1日〜2028年3月31日の間に札幌医科大学附属病院神経精神科に入院された患者さんを研究対象としています。
病院長承認後〜2028年10月31日
2028年3月31日時点で、1000人を予定しています。
2017年4月1日〜2028年3月31日の間に札幌医科大学附属病院神経精神科に入院された患者さんについて、研究者が電子カルテの診療データを調査し、精神機能・身体機能・疾患名・身体合併症・在院日数、各種検査結果を調べます。
この研究に使用するのは、札幌医科大学附属病院の電子カルテに記載されている情報の中から、以下の項目を抽出し使用いたします。分析する際には、氏名、生年月日などの個人を特定できる情報は削除して使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には最新の注意を払います。
・年齢、性別、婚姻歴
・疾患名、外傷名
・機能評価、心理検査などの検査結果
・神経精神科での治療内容
・リハビリテーションの内容
この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後、終了報告書を提出した日から5年が経過した日までの間、札幌医科大学神経精神医学講座内で保存いたします。電子情報の場合は、パスワードで管理・保護されたコンピュータに保存します。なお、保存した情報を用いて新たな研究を行う際は、再度臨床研究審査委員会(倫理委員会)で承認を得た後に研究を行います。
この研究で使用する情報は、以下の責任者が管理します。
札幌医科大学附属病院 病院長 土橋 和文
この研究は、氏名、生年月日などのあなたを特定できるデータを、個人が特定できない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。
この研究にご質問などがありましたら、下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方にご了承頂けない場合は研究に使用しませんので、2028年8月31日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。お申し出をいただいた時点で、研究に用いないように手続きをしますので、この研究に用いられることはありません。この場合も、その後の診療など病院サービスにおいて患者さんやご家族に不利益が生じることはございません。
ご連絡いただいた時点が、上記お問い合わせ期限をすぎていて、あなたを特定できる情報がすでに削除されて研究が実施されている場合や、個人が特定できない形で研究結果が学術論文などに公表されている場合は、解析結果からあなたに関する情報を取り除くことができないので、その点はご了承ください。
<研究者一覧・連絡先>
研究機関名 札幌医科大学附属病院
研究機関長 土橋 和文
研究責任者 札幌医科大学附属病院 神経精神科 教授 河西 千秋
研究分担者 札幌医科大学附属病院 神経精神科 准教授 田所 重紀
札幌医科大学附属病院 神経精神科 助教 柏木 智則
札幌医科大学附属病院 神経精神科 助教 石橋 竜太朗
札幌医科大学附属病院 神経精神科 助教 野呂 孝徳
札幌医科大学附属病院 神経精神科 診療医 成田 賢治
札幌医科大学保健医療学部 作業療法学科 教授 池田 望
研究協力者 札幌医科大学附属病院 神経精神科 大学院生 古俣 皓涼
札幌医科大学附属病院 神経精神科 作業療法士 阿部 雅
札幌医科大学 保健管理センター 公認心理師 津山 雄亮
札幌医科大学神経精神医学講座
氏名:石橋 竜太朗 (いしばし りゅうたろう)
電話:011-611-2111内線:35180 (平日:9時00分〜17時00分)
011-611-2111 内線:35240、35250 (夜間、休日、時間外)
Fax:011-644-3041
12月4日(日)にオンライン開催された北海道精神神経学会第142回例会の優秀演題賞が下記演題に決定いたしましたのでご報告申し上げます。
◆「札幌市における救急患者精神科継続支援の実施状況」
札幌医科大学医学部神経精神医学講座 石橋 竜太朗 先生
◆「帯広厚生病院に救急搬送された担癌自損行為患者」
帯広厚生病院精神科 佐野 智章 先生
12月4日、北海道精神神経学会第142回例会が開催されました。
当教室からは専攻医の古俣皓涼先生が「経過中に急性ジストニアが生じた産褥精神病の一例」、専攻医の篠崎瞭先生が「音楽性幻聴を認めた高齢者事例の検討」を、齋藤京史郎診療医が「睡眠関連問題の改善に焦点をあてた睡眠グループワークの試み」、石橋竜太朗助教が「札幌市における救急患者精神科継続支援の実施状況」、菅原夏海心理士が「別海町における自殺対策のためのゲートキーパー養成研修:教育効果の検証」、の演題で発表し、帯広厚生病院、北見赤十字病院など関連病院からも演題発表がおこなわれました。
また、午後は「北海道における地域自殺対策:別海町で進められている地域介入活動」のテーマで研修会が行われ、当教室から河西千秋教授、津山雄亮心理士が、講演をおこないました。