第2回助産師・保健師スキルアップセミナー(令和6年1月13日(土)開催)に河西教授、柏木医師、中島心理師がファシリテーターとして、参加しました。
河西教授による自殺予防に関する基礎知識のミニレクチャー後、「周産期の自殺リスクのアセスメントと対応」について事例検討を行い、保健師、助産師など計17名の方が参加し、活発なグループワークが展開されました。
2023年12月21-22日、当教室が主幹となり第45回全国大学メンタルヘルス学会総会が開催され、大会長を田所重紀准教授、河西千秋教授が努め、教室スタッフも運営に携わりました。
また、一般演題、シンポジウム、ワークショップ、教育講演でも教室スタッフが登壇し、大雪の中、盛況のうちに幕を下ろしました。
以下、当教室が関わったプログラムです。
●一般演題
津山雄亮心理士
「新型コロナ・ウイルス感染拡大下における医学部新入生の生活・健康問題とその推移」
●シンポジウム:大学メンタルヘルスにおける精神療法
田所重紀准教授
「森田療法は大学メンタルヘルス業務にどのように活かすことができるのか?」
●特別講演1;大学メンタルヘルスにおける精神療法の意義
座長;田所重紀准教授
講師:青木省三先生(慈圭会精神医学研究所)
●ワークショップ:大学キャンパスにおける複雑事例に対する問題解決アプローチ
司会:河西千秋教授
ファシリテーター:津山雄亮心理士
●特別講演2:キャンパスのメンタルヘルス支援体制の構築
座長:朝倉聡先生(北海道大学保健センター)
講師:河西千秋教授
12月3日(日)に旭川市で開催された北海道精神神経学会第144回例会の優秀演題賞が下記演題に決定いたしました。
◆「てんかん発作との鑑別が難しかった完全房室ブロックの1例」
国立病院機構帯広病院精神科神経科 日下部 聖樹 先生
◆「前頭葉症状が前景に立った大脳皮質基底核症候群の1剖検例」
砂川市立病院精神科 廣瀬 奨真 先生
受賞された日下部先生、廣瀬先生、おめでとうございます。
12月3日、旭川市で北海道精神神経学会第144回例会が開催され、当教室および関連病院からは以下の6演題の発表がおこなわれました。
「自閉スペクトラム症を背景としたカタトニアに対し高容量のロラゼパム投与が奏効した1例」:亀倉南穂(専攻医)
「脳神経内科・耳鼻咽喉科で精神疾患を疑われた後に筋萎縮性側索硬化症と診断された一例」:加藤紘幹(専攻医)
「自殺未遂者に対するアサーティヴ・ケースマネジメント介入の効果:介入前後の援助希求性の変化」:昌川安希子(精神保健福祉士)
「外傷性自殺企図患者の精神・身体機能の障害とその推移に関する予備研究」:安部雅(作業療法士)
「前頭葉症状が前景に立った大脳皮質基底核症候群の1剖検例」:廣瀬奨真(砂川市立病院、専攻医)
「出産前日のレンボレキサント服用による影響-3症例からの考察-」:望月真里菜(帯広厚生病院、専攻医)
11月17、18日に宮城県仙台市で開催された第36回日本総合病院精神医学会総会で石井貴男教授(保健医療学部)、阿部雅作業療法士がポスター発表を、河西千秋教授、柏木智則助教が「GHP知恵袋-エキスパートと考える明日のリエゾン診療-」をテーマとしたワークショップの指定発言、ファシリテーター行いました。
それぞれのポスター演題は以下の通りです。
石井貴男 教授:「自殺未遂者へのアサーティヴ・ケースマネジメントの実装:多施設共同コホート研究」
阿部雅 作業療法士:「総合病院有床精神科における外傷性自殺企図患者の治療に関する実態調査」
10月26日、毎年恒例となっている神経精神科オータムセミナーを開催しました。
緩和ケアをテーマに一般講演を当教室の石田智隆助教から、特別後援を埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科の大西秀樹教授からそれぞれお話いただきました。
緩和ケアの基礎から深い話まで、1時間という短い時間でしたが、教室員にとっても非常にためになる濃密なセミナーとなりました。
医学部1年生から初期研修医まで30名以上に参加いただき、盛況のうちに終えることができました。
今後もセミナーや教室説明会などを企画していきたいと考えておりますので、お楽しみに。
出利葉健太先生(砂川市立病院、大学院生)が博士(医学)の学位を授与されました!
出利葉先生は、統合失調症の病態解明をテーマに、近年の治療薬による、GABAインターニューロン、BDNF産生増加の意義を取りまとめ、特に、GABAインターニューロンの樹状突起末端に局在し、シナプス形成にダイレクトに影響を及ぼすタイプのBDNF転写産物をブロナンセリンが特異的に増やすということをまとめ、以下の論文で報告しました。
出利葉先生のさらなるご活躍をご期待ください!
Kenta Deriha, Eri Hashimoto, Wataru Ukai, Francesca Marchisella, Emi Nishimura, Hanako Hashiguchi, Masaya Tayama, Takao Ishii, Marco A. Riva, Chiaki Kawanishi: Reduced sociability in a prenatal immune activation model: Modulation by a chronic blonanserin treatment through the amygdala-hippocampal axis. J Psychiatr Res 164, 209-220, 2023
10月6日、7日に山口市で第31回日本精神科救急学会学術総会が開催され、前回総会で奨励賞を受賞した古俣皓涼医師(大学院生、北見赤十字病院)に賞状が授与されました。
また、シンポジウムで河西千秋教授、石橋竜太朗助教が座長、シンポジストとして登壇いたしました。
以下、当教室関連の演題
●シンポジウム2「総合病院における精神科救急〜病院内連携、地域連携からみえた課題と展望〜」
座長:河西千秋
シンポジスト:石橋竜太朗
「札幌医科大学附属病院神経精神科における重症自殺未遂者への介入と病棟管理における諸課題」
●シンポジウム6「自殺リスクの早期発見と介入」
シンポジスト:河西千秋
「スローガンから自殺予防医療へ:自殺未遂者への迅速介入と自殺再企図予防のためのアサーティヴ・ケースマネジメント介入」
9月15-17日に大分市で開催された第47回日本自殺予防学会総会で石井教授(保健医療学部)、佐野医師(大学院生、帯広厚生病院精神科勤務)、津山心理士、菅原心理士、田尻精神保健福祉士が一般演題・ポスター発表を行いました。
また、河西教授と札幌医大スタッフが、心理技術職を対象に同会期中に開催された、「自殺予防と危機介入研修会」の講師、ファシリテーターを務めました。
発表演題は以下の通りです。
石井貴男
「自殺未遂者へのアサーティヴ・ケース・マネージメントの実装:post ACTION-J 研究(PACS)」
佐野智章
「帯広厚生病院に救急搬送された担癌自損行為患者」
津山雄亮
「新型コロナ・ウイルス感染拡大下における医学部新入生の生活・健康問題とその推移」
菅原夏海
「別海町における自殺対策のためのゲートキーパー養成研修:教育効果の検証」
田尻 里歩
「自殺未遂者の自殺再企図防止のための救急患者精神科継続支援:社会資源の導入と受療支援の実際」
9月6日
イタリア、ミラノ大学の薬理生物分子科学講座、Marco A. Riva教授が、当教室を訪問されました。
共同研究の打ち合わせや実験指導に加え、
「How stress may shape mental health: neurobiological mechanisms and therapeutic implications.」
と題した研究セミナーを実施頂きました。
非常にタイトなスケジュールのなか、ありがとうございました!